女性はもっと不調を訴えていい
- meguru | Natsuko Hirashita
- 9月18日
- 読了時間: 3分
現代では結婚、出産後も働く女性が増えていますが、仕事や家庭での”女性の役割”という意識は根強く残っていると感じます。家事や育児を担当するのは主に女性であることがまだまだ多いのが現状です。
ひと昔、いやふた昔前くらいは、専業主婦が主流でしたので、家事・育児は”女性”、外で仕事をして稼ぐのが”男性”という時代が長く続きました。その流れで今も過ごしているとしたら、女性の方が家事・育児に加えて、男性と同じ仕事という大きな負担が加わっているわけです。

日本における女性の健康に対する意識の遅れ
けれども、いかがでしょう。
この大きな負担を女性側が背負っていることに、本当に気づいている人がどれだけいるか。
人口減少により女性の働き手は重要な役割を担っています。女性の社会進出が進む中で、生理や更年期といった女性特有の健康問題が経済活動に与える影響が認識され、欧米や台湾などの先進国で「フェムテック」(Female + Technology = Femtech)という言葉で女性の健康を後押しする仕組みが発展しています。
負担が大きいほど心身のケアが欠かせないのに、この点で日本は少しずつ広まりを見せていますが、かなり出遅れています。
健康診断のメニューにおいても、男性に合わせた内容で作られたので、そのままになっていることが多いです。
私自身、会社員時代は自分の不調を表に出すことは良くないことだと思っていました。
なぜなら上司から「体調の悪い人」とみられ、仕事を任せてもらえなくなったり、評価が下がるのではないかとか、職場の雰囲気にマイナス面を及ぼすと勝手に思っていたからです。あの頃を振り返ると、外に意識が向きすぎて、自分の体のことを無碍に扱っていたなぁと思います。
多くの女性が不調を抱えている現状
冒頭でも触れましたが、人口減少が顕著になっている中、女性労働者は貴重な人材です。ある調査では、彼女たちの約7〜8割の人が、不調を感じながら仕事や子育てをしている状況という結果があります。その状況を改善しなくては、日本の未来はないといってもいいでしょう。
ある本でダイキン工業(株)や(株)ポーラなどでは、社内で女性が活躍できる仕組みを積極的に行っていると知りました。自分が所属していた会社も女性がとても活躍できる会社だと思っていましたが、働き方におけるサポート等の仕組みは、足元にも及びませんという感想を持ちました。
本人も周りの人も全員で女性の身体に向き合い、笑顔になれる社会を作っていけたらいいですね。私は鍼灸でそのお手伝いができると信じています。

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