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庭の植物が教えてくれた、東洋医学と「実りの手放し方」

  • meguru | Natsuko Hirashita
  • 3月29日
  • 読了時間: 2分

雪解けの庭で見つけた、小さなしるし


身長よりも高く積み上がっていた雪山がようやく溶け、庭の植物たちが顔を出しました。

厳しい冬を越えた彼らを観察してみると、そこには自然の力強い知恵が溢れています。


たとえば、イチイの木。

秋に実った実を地面いっぱいに落とし、まるでふかふかの布団のように自らの根元を覆っていました。


実をつけない植物たちもまた、葉を落とすことで土を包み、寒さから命を守っていたのです。


冬の初めにじっと耐えていたツツジの蕾も、当時のままの姿で現れました。

これから春の陽気を蓄えて、ふっくらと花開く日が今から楽しみです。


自然の姿を、人間の心と体に置き換える


こうした自然の営みを、人間の体や思想に置き換えて考えるのが「東洋医学」の面白いところです。


植物が実や葉を落とすように、私たち人間も秋にはその年に得た経験、感情、日々の営みという「実り」を静かに手放します。

それが心身の深いところに重なり、やさしく包み込んでくれるのです。


思い出や学びが「糧」となり、生命の根源(腎や精)を養う。

不要になった思考や執着を手放すことで、内側の静けさを守る。


「手放す」ことは決して「喪失」ではありません。

落ちた実が次の命を支える覆いになるように、人にとってもそれは「自分を内側から養うための変換」なのだと感じます。


“余分をほどき、根を守る” という在り方


この自然の姿は、私が大切にしている施術観にも通じています。

「余分をほどき、その人の根が守られる状態に戻す」


忙しい毎日の中でつい溜め込んでしまったものを手放し、本来の健やかさが守られる状態へ帰っていく。庭の植物たちを見て、改めてその大切さを実感しました。


これからの季節をどう過ごす?


今年の秋冬は、私自身もこの「手放して守る」感覚を大切に過ごしてみたいと思います。


そして、これから迎える春と夏は、エネルギーが外へ向かう「陽」の季節です。

ぐんぐんと伸びゆく植物たちをお手本に、「人間だったらどんな風にエネルギーを動かそうかな?」と想像しながら過ごしてみてはいかがでしょうか。

 
 
 

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